~土に混ぜる「とあるもの」とは?~
福岡県南部に位置する自然豊かな八女市黒木町で、 赤、白、薄ピンク、濃いピンク、主に4色のバラを栽培している中島良太(ナカシマリョウタ)さん。
毎年この時期は12月中旬からの需要期に向けて栽培しています。 一番多い時は、1日に約2400本を収穫!
クリスマスシーズンは、深くて上品な赤い色が魅力的な「サムライ」が人気だそうです🎄
なんと、中島さんは土に「とあるもの」を混ぜて栽培を行っているとか…!!
「岡山県に、ものすごく綺麗なバラを生産する方がいて、そこに行って教えてもらった栽培法なんですが…」
その正体はなんと「米ぬか」!!
米ぬかを土に混ぜると微生物が増えて土が元気になり、土壌の再生、クリーニングにも繋がって質の良いバラが育つそうなんです!
さらに中島さんは、注文があれば「青いバラ」も出荷しています!
「JAふくおか八女 花き部会」の部会長でもあり、八女の「4Hクラブ」でも様々な活動を行っている中島さん。
「4Hクラブ」の発表会で青いバラの”染め上げ”を研究し発表したところ、なんと九州大会まで進出したそうです!
青いバラは自然では存在しておらず、かつては「存在しないもの」という花言葉が付いていた青いバラですが、どのように青く染め上げるのでしょうか?
「白いバラを収穫後、水につける前に青い染液に茎をつけて2日ほどおくと青く染まります。お花屋さんからは『購入後に染める工程がなくなるので助かります』という声もいただいています。」と話します。
2002年、飲料メーカーが遺伝子の組み替えによって世界初の青いバラを誕生させたことから、花言葉は「夢かなう」に変わったそうです♪
中島さんは農協から転職し、バラ農家の後を継ぎました。
「約40年前に父がバラの栽培を始めたんです。小さい頃から栽培を手伝っていたので、跡を継ぐんだろうなと思い農業の高校と大学に進みました。でも一度外の世界を見てみたいという想いがあったので、地元の農協に就職したんです」
しかし、熱心に仕事と向き合うあまり「自分の時間がなくなってしまった」と話す中島さん。
やり方によっては、自分のペースでできる”農業”の魅力を改めて感じ、バラ栽培の道へ戻ってきました。
「農協で花の担当として勤めていた5年間が今に繋がっていて…。その時に知り合った様々な品目の生産者さんと今でも交流や相談ができているんです。そこはすごく良かったなって思います」
Youtubeチャンネル「花あふれるふくおか」でも取材動画公開してますので、
ぜひご覧ください。
【お問い合わせ】
JAふくおか八女花き課
TEL:0943-23-1164(直通)