多種多様な花をトップクラスの品質で生み出す、福岡が誇る生産者をご存知ですか?
糸島市で多彩な品種の花をつくる生産者として、福岡をはじめ県外のお花屋さんでもよく出てくる名前があります。それが吉村学さんです。
大学卒業後、福岡花市場に勤務し、生産者向けの種苗販売を担当していましたが、退職してお父様の花農園を継いだのだそうです。当初、花の知識はあるものの技術がなかった吉村さん。ですが、さまざまな花に挑戦した甲斐もあり、少量多品種でも花を栽培できる術を徐々に身につけていきました。毎年新しい品種の花を増やしていくうちに、花屋さんの方から『次は何を作るの?』と聞かれることが多くなり、それをきっかけに花屋とのコミュニケーションが深まったそうです。
ハウスの中には、太陽のような大きな大輪を咲かせたダリア。何枚もの花びらが重なる姿が美しいラナンキュラス。長い茎をゆらゆら伸ばしたスカビオサ…花屋さんで大人気のアイテムがずらりと顔を揃えています。明るい色から落ち着いた色までバリエーション豊かですが、ブラウン系などのちょっと落ち着いた大人向けな珍しい色も生産しています。
中でもこだわって作り続けているのがダリアです!これまでにつくった品種はなんと400種類以上だそうです!!吉村さんがつくるダリアは茎から花までがっちりと硬くて丈夫だと評判です。他にもカラー、ケイトウ、アネモネ、クローバー、ニゲラ……今年はどんな新しい花が見せてくれるんでしょうか・・・。
「花を咲かせることは誰でもできる。だけど、丈夫につくることは簡単ではない」
と、これまで積み重ねてきた努力を感じさせる言葉に、今後の吉村さんの活躍に期待が深まります。