生産者や品質を店長が厳選
旬の花を提案し続ける
システムエンジニアから転身
「花の魅力を広める役になりたい」
福岡市の博多阪急百貨店1階の「青山フラワーマーケット博多阪急店」。出入口近くの通路沿いにあり、買い物客がひっきりなしに行き交います。「どうやって立ち寄ってもらえるか、いろいろ工夫しています」と店長の三村崇さん(42)。出入口に近い方から鉢物、ギフトの花束やアレンジが並び、一番目立つ真ん中は週替わりの「マルシェコーナー」になっています。この日は新ブランドの「Pink」の小物がずらり。花だけでなくオアシス、リボンなどもピンク一色で、「女性のお客さまに好評です」と三村店長。
仕入れは産地と品質にこだわって、三村店長が自分でしているそうです。「休日はいつも農家を訪ねて、ハウスを見せてもらってます。自分の目で確かめて仕入れたいものですから」。糸島や飯塚、久留米などのほか、近隣の県にも足を運ぶほど花にのめり込んでいる三村店長ですが、前職はシステムエンジニア。15年前に転職し、同社のアルバイトがきっかけで花屋の道へ。「山口県の実家が花屋だったことも頭にあったのでしょうが、花の名前もほとんど知らなくて、その時はあまり花好きではなかった」と苦笑します。
社員に登用され、産地見学を繰り返しているうちに、「花を育てる大変さを知りました。自分が栽培するのはとても無理だけど、花の魅力を広める役になろう」と決意したそうです。
週替わりのマルシェコーナー
スタッフトークも楽しみ
細長い店の約3分の1を占めているのが、単品コーナー。白や紫、ピンクなど同じ色の花を集めてディスプレー。「目を引くし、好みの色の花が分かりやすいようにしています」。中央のマルシェコーナーには「一番旬で、良い生産者の花を買ってほしい」という三村店長の思いが込められています。最近では、ラナンキュラス、チューリップなどの春の花を並べたそうです。
スタッフは12人で、ほぼ年中無休。お店の花にはそれぞれポップがつけられていて、生産者や産地、おすすめポイント、手入れの仕方などが手書きされています。「お客さまに納得して買ってもらえるよう、スタッフと一緒に考えています」。
花に触れあう機会をもってほしいとアイデアを練る三村店長にとって、2月14日の「フラワー・バレンタインデー」は絶好のチャンス。例年、男性客の長蛇の列ができるそうです。「認知されてきたようで、年々お客さんが増えています。」と手ごたえを感じています。「花は、お腹は満たさないけど、心は満たしてくれます。ペットと同じように身近な生き物なので、こまめに水替えして長生きさせてほしい」と話します。
【店舗情報】
店舗:青山フラワーマーケット博多阪急店
住所:福岡市博多区博多駅中央街1-1 博多阪急1F
電話・FAX:092-419-5382
営業:10:00~20:00
休日:博多阪急店の休館日に準ずる