シンプルで洗練されたフォルムが魅力のカラー。昨年9月、このカラーの世界に27歳の若さで飛び込んだ新規就農者がいます。

久留米市のカラー農家、香月慎也さんです。花農家になる前は自衛官だったそうで、まったく違う業界からの転身です。
「自衛隊以外の道も探したいと思い、菊農家の祖父母を手伝ったことがきっかけで、自分で一からやってみようと決めました」
それから農業大学校に通い、そこで出会ったのが「カラー」でした。
比較的育てやすく、県内には同業者が少ないので「これだ!」と思ったそうですが、先輩農家も多くないため、就農以来、試行錯誤の繰り返しだったといいます。
手探りの日々の中、糸島のカラー農家や種苗会社などにアドバイスを受けながら11品種を育て、初年で約45,000本を出荷。気候にも恵まれ、滑り出しとしては上々だったと、香月さんはこの1年を振り返ります。
カラーは大きく分けて「湿地性」と「畑地性」の2種類があります。水を張って育てるのが湿地性カラー。香月さんが育てているのは、土に球根を植える畑地性カラーです。
畑地性カラーはコンパクトでカラフルな品種が多いのが特徴で、香月さんは県内のほか広島や関東にも出荷しています。「香月さんのカラーは日持ちがいい」という出荷先からの声は、とても励みになるそうです。
カラーは球根の価格が高いにもかかわらず、次の年もうまくいくとは限らない、という難しさがあるようです。そのため、栽培方法の研究が欠かせません。
「自分が試した方法で収穫量が上がってきたことに手応えを感じています」と、香月さん。手探りで道を拓く香月さんの挑戦は、これからも続きます。






