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近藤生花店 - 花あふれるふくおか推進協議会
取材レポート

取材レポート

Report

近藤生花店

「生け花文化を支えたい」

親子2代でつなぐ創業50年の花屋



生け花の先生のニーズに応え

多様な花材を常に用意



久留米市の『近藤生花店』は創業50年。お花好きのお客様だけでなく、生け花教室の先生たちにも無くてはならない花屋です。店主の近藤仁さん(47)は14年前、父親の輝治さん(75)から家業を引き継いだのを機に、JR荒木駅前にあった店を、広い駐車スペースのある現在地に移転しました。「以前は車1台しか止められませんでしたが、車で来られるお客様には便利になったかなと思います」。お店も生け花教室への配達がしやすくなりました。



お店の入り口や店内には鉢物、切り花、ドライフラワーなどが並んでいます。その奥にはとても広い作業場が。枝物を中心に10数種類の生け花教室用の花材が置かれていて、生け花の先生方がセルフで選べるようになっています。お得意先の生け花教室の先生たちは50人ほど。「流派によって好みの花が違うし、お稽古の花が前回と同じものにならないよう、たくさんの花材を用意しています」と近藤さん。電話で注文が入ることも多く、7人のスタッフが交代で、花を切りそろえ、配達の準備に忙しくしています。





店内に生け花教室のスペースを設置

花のある暮らしへ、SNSも活用



隣接する600坪ほどの畑には、ヤナギ、ボケなど生け花によく使う木が植えられています。「生け花の先生たちの要望にお応えしたいのですが、思うような枝物が以前より手に入らなくなりました」。しかし、諦めなかった近藤さん親子。「それなら自分たちで栽培しようと、畑を購入して、父が中心になって育てています」



「日本の伝統である生け花文化を支えたい」という親子2代の思いは、店の中に設けられた生け花教室用のスペースからも伝わってきます。「先生たちも高齢化が進み、教室も減っています。生徒さんが少なくなっても続けられるように部屋を使ってもらっています。生け花用の剣山がない家庭も多いですが、いろんな場面で花を生け、花と触れ合ってもらう機会を増やしたいですね」。コロナ禍でも新たな挑戦を始めた近藤さん。「スタッフが定期的にインスタで生け花やアレンジメントなどの写真を発信しています。うれしいことに、ネットでの注文も増えています」と手ごたえを感じています。




【店舗情報】

店舗:近藤生花店

住所:久留米市荒木町荒木644-14

電話:0942-26-4014

営業:8:00~18:00(日曜日は予約のみ)

Instagram @kondoseikaten

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