〜珍しい花姿の威力に心打たれました〜
糸島市と佐賀市の境にある「雷山」 自然がたくさんある雷山の麓で、菊を栽培している山下敏治さん(64)は、 19歳の頃から栽培を始めて、45年目となるそうです。 主に輪菊を栽培しながら、秋の品種として「糸菊」を栽培している山下さん。
細かく繊細で、糸のように広がる花姿が魅力的な糸菊。その糸菊の中でも、糸島で育種されたオリジナル糸菊を栽培されています。 山下さんは、その珍しい「花姿」に魅了された一人でもあります。 「白、黄色、赤系統、この3色の中でも、品種によって色合いや鮮やかさも 変わるんです。」糸島のオリジナル糸菊の品種数は約10品種!
糸菊のピーク時期は、9月中旬〜11月。 主に奥様と2人で栽培を行っております。 「2人で収穫作業を行っても、5時間はかかるんです。1時間で1000本の 収穫作業を、ピーク時期は毎日行っています。」
糸島で糸菊を栽培しているのは、山下さんも含めて4人。 そのうち3人は、雷山付近で栽培を行っているそうですが何か理由があるのでしょうか…?? 「現在は糸島全体の気温が上がりましたが…40〜50年前は雷山地区と海沿い の気象状況が少し違ったんです。特に8月頃になると雷山地区は寒暖の差があったので 花の色がしっかり出ていたのが特徴的でした。」
「私が11歳の時に、父がここで菊の栽培を始めたんです。高校卒業後は、父の姿を 見ながら、私もいろんな菊の品種を試行錯誤して栽培しました。地域の方のサポートも 温かかったです」 その後も出荷組合を立ち上げたり… 積極的に様々な活動を行いながら情報を得て、今の栽培に繋げていったそうです。 「みんなで研究していく中で、良いものを拾い上げて栽培に 活かすことが出来たと思います」
そんな山下さんオススメの、糸島オリジナル品種「イナズマ」 「イメージするなら、夜空に打ち上がる花火ですね。細い花びらが横に開いて 大輪となる姿が魅力的で人気なんです。」 同じ稲妻でも、一本一本個性があるので広く楽しめます。
良い姿のお花を届けられるよう、菊を愛し、長年にわたって 細かい部分まで研究を重ねてきた山下さん。 「1本1本が病気にかからず、真っ直ぐ良い姿で出来上がった瞬間にいつも幸せを 感じています」と話す山下さんでした。
Youtubeチャンネル「花あふれるふくおか」でも取材動画公開してますので、ぜひご覧ください。
糸菊農家山下さんの糸菊を取材してきた様子をアップしてます。
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