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JA糸島 吉村和実さん - 花あふれるふくおか推進協議会
取材レポート

取材レポート

Report

JA糸島 吉村和実さん

糸島で花を作って30年

買ってくれるひとの声を大事に



和の心伝えるミヤコワスレ

数少ない産地を守っていきたい



春にかれんな花を咲かせるミヤコワスレ。糸島市は全国で数少ない生産地の一つで、吉村和実さん(64)はJA糸島都忘れ研究会の会長です。

「江戸時代から生け花に使われていたので、時代劇でもよく見かけます。1輪挿しでも和ませるし、根強いファンが多いんです」。吉村さん自身もミヤコワスレに魅せられた一人です。






吉村さんは30年ほど前からミヤコワスレの栽培を始めました。「手軽で扱いやすいと思ったのですが、苗づくりが大変。花を咲かせた後の株を、夏越しさせるのが難しい」と苦笑いします。冬場に5度以下の温度に400時間以上さらさないと、背丈が40センチ以上に伸びず、花も大きく咲かないそうです。4~5月に店頭に並びますが、「春の彼岸に飾りたいという要望があり、間に合わせるためハウスの温度管理に気を遣います」 紫色の花が主流ですが、淡いブルーやピンクのものも栽培。研究会では年間20万本ほど出荷。「メンバーは5人。60代から90代までと高齢化しましたが、産地を維持して、ミヤコワスレをほしいと言ってくれる人たちに応えていきたい」と意欲を燃やします。







市場のニーズに耳を傾け

年間を通して多彩な花を出荷



吉村さんは70アールのハウスや畑で、アネモネ、カラー、クルクマ、パンパスグラスなど多彩な品目を組み合わせて栽培し、年間を通して出荷しています。栽培経験が豊富で「いろんな花を作ってきた」と話し、「日持ちがよくて喜ばれる花を作る」と、3年前からはカラーの栽培に取り組んでいます。白色のほか黒や黄色、オレンジなど品種も多く、ハウスの中はカラフルです。



市場にも足を運び、花屋さんと会話を交わすのを楽しんでいます。「どんな花が好まれているのか、買ってくれる人の声に耳を傾けないといけません。良いと思ってくれたらまた買ってくれます」。吉村さんはこれまで、JA糸島のいろいろな品目の部会長や研究会長を歴任し、リーダー的存在です。「うちの地区にも若い担い手が2人いましてね。相談にのるようにしています」と、後継者の育成にも情熱を注いでいます。




【お問い合わせ】

JA糸島営農総合センター 営農部 園芸振興課

TEL 092-327-0436

FAX 092-327-4173


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